無料ゲームのからくり
無料または極めて安価なゲームソフトもたくさん存在します。
当然ですが、
無料ソフトは、実店舗では取り扱っていません。
これらは、
「ニンテンドーeショップ」とか
「PlayStation Store」といったオンラインストアで入手することができます。
ゲーム機をインターネットに接続した上で、無料でダウンロードすることができる。
無料(または破格)の理由は様々です。
①「体験版」である場合
②「オンラインプレイ」は有料である場合(サブスクリプション)
③「課金」要素がある場合
以下に説明いたします。
体験版は最後まで遊ぶことはできない
「体験版(ソフト)」とは、
完成品である「製品版」の機能の一部を制限したものです。
ゲームを遊び進めてきて、
「さあ、これから!」というタイミングで、
「続きは製品版でお楽しみください」というテキストが表示されます。
なかなか、えげつない仕様であると思います。
最近は、
新作ソフトの発売日前に、体験版が提供されることが多いです。
購入前に無料でお試しが可能なので、うまく利用したいところです。
未完成のβ版
本編が必要なDLC
完成品である「製品版」ではないソフトの種類として、
「体験版」の他に、
「β版(ベータ版)」と「DLC(ダウンロードコンテンツ)」というものがあります。
β版とは、
開発途中のソフトのことです。
製作者はソフトの動作テスト等も兼ねてストアに並べています。
未完成とは言え、相当に仕上がっているソフトを、無料または格安で遊ぶことができます。
注意点としては、
- 無料で遊ぶことができるのは、正式版が発売されるまでの期間限定であることが多い
- 大小の欠陥(バグ)が含まれている可能性が高い
また、
バグが修正されないまま放置され、
場合によっては、正式版が販売されないこともあります。
DLCとは、
ゲームの追加要素のことです。
特にソフトが気に入った人向けに、大小さまざまなものが用意されていることがあります。
あくまで、ゲーム本編の追加要素であるので、これ単体で遊ぶことはできません。
特に、初心者の方において、
本編と間違ってDLCを購入されたり、
そもそも、本編が必要なことを知らずに、DLCだけを購入したりするケースが見られます。
機能 | 値段※ | |
β版 | 未完成 | 無料 |
体験版 | 一部制限 | 無料 |
DLC | 「本編」が必要。単体で遊ぶことができない。 | 有料 |
オンラインストアには、
製品版
体験版
DLC
が区別なく「並べられて」います。
表記に注意してダウンロードしてください。
オンラインプレイは有料
ソフト自体は無料または格安であるものの、
月会費等の形式で、別途、サービス利用料が必要なゲームがあります。
インターネット通信を使って離れた場所にいる他のプレイヤーと共闘するなど、
主に、他のプレイヤーとオンラインプレイで遊ぶために追加費用がかかります。
こういったゲームを遊ぶためには、
ソフト本体に加えて、
「期間券(利用券)」の購入が必要になります。
つまり、サブスク(サブスクリプション契約)です。
代表的なものに、
「Nintendo Switch Online」や「PlayStation Plus」といったサービスがあります。
貴方が欲しいソフトがオンラインプレイに対応しているか、
購入前に確認が必要です。
やめられないガチャで後悔しないために
ゲームを気に入った人に向けて、
ファッションアイテム、その他ゲームを有利にすすめるアイテムなどが
有料で用意されていることがあります。
ファッションアイテムは、「スキン」と呼ばれ、ダウンロードすると、
ゲームのキャラクターの見た目、動き、セリフ等が変化します。
ゲームのキャラクターの見た目を変えるために、
お金を費やすことが理解できない方も多いと思います。
しかし、
課金して、おしゃれな服が着られる、髪形が変えられるなど、
自分好みにカスタマイズしたキャラクターで
ゲームを遊ぶ満足感や達成感というものが、確かに、存在します。
これらは、
ゲームのおまけ要素で、DLC(ダウンロードコンテンツ)の一つです。
特に、「課金要素」とか「ガチャ(くじ引き)」とか呼ばれる所以(ゆえん)は、
どのアイテムが手に入るかわからない、
ランダムな要素にあると思います。
目当てのアイテム(大当たり)を求めて、
やめどきを見失ってしまうところは、
ギャンブルに似たところがあり、瞬間の幸福感を得られる一方で、
多額の出費につながることがあります。
「基本無料」の未来
さまざまな理由(わけ)あって、
無料ゲームが提供されていますが、
一見して、理由が分かりにくいものもあります。
例えば、
スマホゲームの多くは、
ゲーム内に広告が「貼ってあり」ます。
コマーシャルがやたら多いテレビ番組のようなものです。
ゲームプレイ中にでてくる広告を「我慢する」ことができるのであれば、
ソフトは無料です。
しかし、数秒の広告でも、重なると相当の時間になります。
また、価格を抑えることで、多くの人にゲームを購入してもらうという方法もあります。
古典的な販売戦略ですが、
ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の浸透で、
近年、大ヒット作が次々生まれています。
非常に出来のよいゲームが、
日本円で100円~300円という、信じられないような値段で販売されています。
値段は安いですが、最後まで遊ぶことができます。
このソフトの売り方は、消費者にデメリットが一切ありません。
ただ、ゲームの生産者からすれば、安いソフトしか売れなくなり、
長い目で見れば、ゲームの衰退につながるかもしれません。
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